【第二回ウディフェス】#035
■タイトル
Twinkle Light ―照心―
■作者
「アトリエそらくじら」さん
http://sorakujira.yu-yake.com/
■プレイ時間
80分
■ジャンル
シミュレーション
■プレイ感想
オークションという一風変わった題材を使ったゲームです。
RPGなんかのイベントとして時々出てくるオークションですが、それをメインに据え置いたゲームは珍しい。
下手をするととんでもない出来になりそうなクセのあるテーマですが、この作品では上手くオークション独特の競り合い感をゲームとして表現しています。
オークションがメインとは言っても、実際にはオークションで落札した商品を売ったり町中で掘り出し物を探して購入したりと、売買取引の要素もあります。
同じ商品でも売る相手によって取引値が変わり、本当にその商品を必要とする人へ売れるかがポイントになってきます。
もうひとつこのゲームの特徴として際立っているのが、リアルタイムで流れる時間です。
主人公が町中を移動する間も刻々と時間が流れていくので、ボーッとしてるとどんどん時間が減っていきます。
イベントに遭遇するとある程度時間が消費されてしまったり、時間帯によってイベントの有無が変わったりといった点もしっかりと作り込んであるのが好印象。
オリジナルの立ち絵を使ったイベント演出も適度に挟まれるので、ストーリーへ自然と入っていくことができます。
プレイ中にもちょいちょいと演出が施されていて、プレイに彩りを加えてくれました。
ただ、ウグイスと出会った時のくだりだけはよく分かりませんでした。
シオリとカナリアは今回知り合ったばかりのはず。
例えシオリとウグイスがもともと知り合いだったとしても、ウグイスの第一声は「あれ?なんで二人が一緒に?」とかじゃないかなぁ……?
好き嫌いが多少出てくるかもしれないゲーム内容ですが、個人的には今回気に入った作品のひとつです。
商売モノがお好きならおすすめですよ。