【第三回ウディコン】エントリー作品 No.8
■タイトル
Princess Saviour体験版
■作者
「あなす」さん
http://www.inahostudio.com/princess_saviour/index.html
■プレイ時間
60分
■ジャンル
RPG
■プレイ感想
システム・演出・テンポが非常に優れた秀逸な作品。
見た目はオーソドックスなRPGですが、システム的には作り込まれたオリジナリティがあふれています。
演出面でさまざまな工夫がされていて、プレイヤーを飽きさせずグイグイと引っぱっていってくれる魅力を持っています。
デザイン面もすごい。
元がウディタとは思えないほどの手の込みようです。
ステータス画面ひとつとってもそのセンスの高さがうかがえます。
マップ上でのギミックも用意されていて、単調になりがちなダンジョン探索に彩りを与えてくれています。
シナリオ部分も無理のない自然な演出で抵抗なく物語に浸ることができるので、ストーリー派・システム派の双方にもおすすめできる作品です。
ただ、あえて難点を言えばシステムにオリジナルの部分が多いので、そのシステムを理解し飲み込んで行く課程がちょっと時間を要します。
また、戦闘部分も力技で突破するのは難しく、属性などを考慮しつつ効果的に頭を使って戦わなければなりません。
こういうの、好きな人は好きなんだろうけど、中には嫌いな人もいるんだろうな～とか思っちゃいます。
全体的な完成度はものすごく高いのですが、惜しむらくはこれが【体験版】ということです。
個人的に「コンテストには完成品を出すもの」と考えているので、完成版ではないことが非常に残念です。
（絵画のコンテストに下書きの絵を出品する人はいませんからね）
ウディコン自体は体験版や作品の部分出品を禁止していませんので問題ないのですが…あまりに完成度が高いが故に「完成版だったら1位になれるんじゃね？」と思わずにはいられません。
