home 第5回ウディコン 遭難サバイバル~生きる。

遭難サバイバル~生きる。

【第五回ウディコン】エントリー作品 No.40

■タイトル
遭難サバイバル~生きる。

■作者
「★水月」さん
http://www.geocities.jp/sokorahen_g/

ScreenShot_2013_0810_21_28_34.png

■プレイ時間
120分

■ジャンル
シミュレーション

■プレイ感想
無人島でサバイバル生活をして生き延びるというシミュレーションゲームです。
無人島物語やサバイバルキッズなどでおなじみのジャンルです。

水を入手し、食料を確保して島を探索する。
という無人島生活が存分に楽しめるフリーゲームです。

ScreenShot_2013_0810_23_48_15.png

各キャラクタにはHPと行動力が設定されています。
HPはアクシデントや野生動物との戦いで減り、行動力は採取活動や製造を行う時に必要になります。
その他にも多種のスキルによって個性付けがされており、各スキルはレベルアップ時に取得するポイントを消費することで後から成長させることも可能。
レベルが上がるとHPや行動力も上がるため、サバイバル物でありながらRPG的な成長要素も持っている作品です。

ScreenShot_2013_0810_23_18_16.png

採取活動はアクションゲームっぽくなっていますし、釣りなどもちょっとしたミニゲーム要素としてキータイピングが要求されることもあります。

ScreenShot_2013_0811_00_34_21.png

全体を通して良く作り込まれている作品です。
サバイバルというネタ自体はいくつか前例があるので新鮮味はありませんが、フリーゲームでこの手の作品は見たことがありませんでした。
そういう意味では注目と高い評価を受けそうな気がします。

バランス的には特別おかしいと言うことはないのですが、もうちょっと調整の余地があるかな? という感じです。
序盤に魚釣ったり水を汲んだりしてると食糧不足に陥りがちで、魚も肉も水も無視して延々と果物を採取した方がスムーズにいくという『果物優性説』状態です。
というか序盤では果物採取中心にしないと厳しいと思いました。

あとこのゲームで大事なのが『整地』です。
これは移動ルートを整備して移動の安全を確保し、移動コストを削減する為の作業なのですが、これをやっているとやっていないでは大違い。
例えばA地点からB地点に移動した時、
整地「E」 移動時間35分 HP消費5
 ↓
整地「B」 移動時間30分 HP消費4
と移動時間が短縮され、HP消費が少なくなります。
これだけなら大して違いが無さそうに見えますが、
実は最高レベルの整地「S」まで上げると
整地「S」 移動時間15分 HP消費0
まで下がります。
これだけの違いが出ると、移動を繰り返した時のトータルでは非常に大きな差が出来ることがわかるでしょう。

普段通る場所は残さず整地「S」まで上げること、そして序盤は果物採取まっしぐら、この2点さえ忘れなければ序盤で困窮することはないと思います。

ScreenShot_2013_0810_23_16_44.png

もともとサバイバル物は好きなので、完成度の高さも相まってとても楽しむことが出来ました。
個人的にはかなりおすすめの作品です。