「パッケージに騙されてはいけない」
そんな教訓を世の小学生にがっつりと植え付けた殊勲作。
なんせ箱の表面に描かれているのが「ビキニアーマーを身につけたかわいい女の子」のイラスト。
そのイラストにつられてこのソフトを買ってしまった男子小学生・中学生が一体何人いることだろう?(笑)
ある意味「ギャルゲー」のはしりとも言える。
内容はシンプルな横スクロールアクション。
変わっているのは当時としては珍しいRPG的要素で、道中の障害物に隠されている武器・防具・その他アイテムなどを手に入れることで主人公がパワーアップしていく。
ただ、あるていどダメージを受けると防具は消えてしまい、また元のビキニアーマーに逆戻りだが…。
攻撃に適した剣や障害物を破壊するのに適したハンマー、遠距離攻撃できる弓など状況に合わせて多彩な武器を取り替えつつ先へ進んでいく。
主人公の体力も、特定の大きなハート型のアイテムを取得することで最大値が増えるなど、成長要素も持っているところは面白い。
ただ、あまりにも敵味方双方ともにキャラクターの動きが単純でちまちましているため、正直爽快感は全くない。
システムの発想は面白かっただけに、非常に惜しい作品だ。
キャラのイラストで注目を引くのは、一種の販売促進策だから良いとして、一方でゲーム本来の完成度がいまいちだったのが惜しまれる。
作り方によっては秀作にもなれたんじゃなかろうか?