【第五回ウディコン】エントリー作品 No.54
■タイトル
聖片の森
■作者
「フォルト」さん
http://foltmulticreation.web.fc2.com/
■プレイ時間
40分
■ジャンル
RPG
■プレイ感想
森からの脱出を目的とした短編RPGです。
短編ながらストーリー演出もほどよく、イベントのタイミングも含めて違和感もストレスも感じないバランスの良さを感じます。
戦闘への突入はシンボルエンカウント方式です。
敵の索敵範囲は結構広く、また一度ロックされるとまず逃げ切れません。(プレイヤーキャラと同じスピードで追いかけてきます)
5キャラ分くらいの距離だとあっという間に捕捉されますので、よほどMAPの広い場所でない限りエンカウント回避は難しいと思います。
戦闘の方はちょっと難易度高めでした。
とはいえ勝てないわけではなく、「気を抜くとすぐにやられる」という感じです。
適切な戦い方をしていれば勝てます。
この作品の戦闘には通常攻撃がありません。
全ての行動(スキル)がSPを消費するため、考えなしに戦っていると勝てないようです。
スキルには火や水といった属性の他にそれぞれ特殊効果があり、弱体化や毒といった特殊効果を上手く活用しなければ戦闘を有利に進めることはできません。
HPは戦闘ごとに毎回全回復するので良いのですが、SPは消費した状態が次の戦闘へ引き継がれます。
では、いつSPが回復するかというと、それは戦闘中のターン終了時です。
戦闘で何らかの行動を行うと、行動後に一定値のSPが回復します。
戦闘中に使うスキルはそれぞれ使用するSP量が設定されていますので、SPの回復が追いつかないとスキル選択の幅がどんどん狭くなるのです。
ここで大事なのが属性の無い攻撃スキル。
白文字のスキルの中には、行動後のSP回復量が通常よりも何倍も多くなるものがあります。
これを合間合間に挟んでSPを回復しつつ、当然HPが減ったら回復スキルを使い、SP消費量と相談して属性スキルを(相手の弱点にあわせて)使う必要があるのです。
『楽勝では無いが充分勝てる、だが油断するとあっけなくやられる』というバランスがとても良く調整されているように感じました。
まあ、ザコ相手でも緊迫感が続くので、正直疲れますが……。
「戦うコマンド連打してるだけで勝てる戦闘なんてつまんねぇ!」って方はぜひお試しください。