【第五回ウディコン】エントリー作品 No.53
■タイトル
揺り籠から墓場まで
■プレイ時間
60分
■ジャンル
RPG
■プレイ感想
自動生成ダンジョン、ターン制の移動と戦闘、ランダム配置のアイテム。
いわゆるローグライクRPGです。
この作品独自の特徴としては、まず装備が無いこと。
ただ、装備の代わりにコスチュームが用意されており、コスチュームにアイテムを付与することで様々な効果を得ることが出来ます。
コスチュームそのものにも攻撃力や防御力アップの効果が持たされているので、実質的には装備と同じことでしょう。
最大の違いは、ステータス画面等で表示される主人公の立ち絵がコスチュームによって変化するという点です。
見た目に変化があるのは楽しいですね。
もうひとつの特徴がスキルの存在です。
ほとんどのローグライクでは直接攻撃やアイテムの使用(巻物を読んで呪文を唱えるとか)が主人公の攻撃方法ですが、この作品ではアイテムなしに利用できるスキルが最初から結構な数使えます。
攻撃魔法や回復魔法、それ以外にも周囲1マスに判定のある攻撃などです。
難易度は結構高めに感じました。
初期ダンジョンの1層目からほとんどの敵キャラが特殊攻撃をしかけてきますし、毒や爆弾といった罠もしかけられています。
他のローグライクのように最初の2~3階層は適当にやっても何とかなるというバランスではありません。
前述のスキルをしっかり活用し、有利な地形を選んで戦わないとあっというまにやられます。
ローグライク未経験者にはちょっとおすすめできません。
プレイ中に気になった点が2つありました。
処理が重くなるのでしょうか。移動中に時々動きがカクカクしてしまいます。
また、メッセージ表示が2行分しか無く、しかもメッセージが結構な速さで流れて行くので、戦闘中に敵へ何ポイントのダメージを与えたのかよくわかりません。(後でメッセージログを読めばわかりますが)
それよりも気になるのは、この作品がベータ版であると自ら公言しているところです。
規約へ「未完成品の応募不可」と明記してあるコンテストにベータ版をエントリーするというのは、度胸があるのか、それとも開き直ってるのか……。
「現状で正式版のバージョン1.0です。でもこれからもバージョンアップでどんどん新しい機能や追加要素を盛り込んでいく予定です」とか言っておけば丸く収まると思うんですけどね。
……まあ、そういう言い回しって、結局は大人特有のズルさなんですが。