【第四回ウディコン】エントリー作品 No.9
■タイトル
Princess Saviour
■作者
「あなす」さん
http://www.inahostudio.com/princess_saviour/index.html
■プレイ時間
120分
■ジャンル
RPG
■プレイ感想
第三回ウディコンに体験版として出品されていた作品の完成版です。
全面オリジナリティ溢れる意欲的な作品で、いたるところにこだわりが見られます。
ただし、独自性が強いということは逆に言えばとっつきにくいとも言えます。
戦闘も単純に力押しでは解決しないので、場の属性、攻撃方法、タイミングなどザコ敵相手でも頭を使う必要があり、それが好きな人と嫌いな人で評価が分かれそうです。
個人的にはザコ敵相手の戦闘はもっと気軽にプレイしたいんですけどね。
ボス敵相手なら頭をひねって戦うのは緊張感があって良いと思いますが。
ストーリーにあわせていくつものイベントが発生します。
ユーモアの効いた会話イベント等もあり、シリアスになりすぎることもなくプレイしていてもメリハリがあります。
もっとも、クリア目安が20~30時間とのことなので、2時間程度の序盤プレイだけでは何とも言えないところですが……。
演出面も練られていて、派手さはなくてもきっちりとツボを押さえたさりげない見せ方があちらこちらに見られます。
メッセージにも漢字全てにルビがふってあるなど、細かいところまで手を抜かずにつくりこまれているのもすごいですね。(ルビふるのって実は地味にめんどくさいですから……)
フリーのゲームとしてはかなり完成度の高い、丁寧な作りを感じさせる作品だと思います。
個人的には指名手配魔獣ニュースの演出が大好き。
難点を上げるとすれば、
・前述の通り独自性が強すぎて敬遠されてしまう可能性があること。
・主人公含め、登場人物が妙に難解な口調で語ること。(そういうキャラはひとりいれば十分です。もちろん主人公以外で)
でしょうか。
あと、登場人物のセリフがどうしても脳内でダンディ坂野の声に自動変換されてしまうのはなぜだろう?
(σ´∇`)σゲッツ!!