♪すすめ～、すすめ～、ものど～も～♪
メロディと共に口ずさんでしまうあのフレーズ。
そして思い出すあの理不尽さ。
ボコスカウォーズは横スクロールのアクション？ゲームですが、その内容にはパズル的要素が含まれています。
主人公の王子（白いの）を操作し、敵陣目指して侵攻します。
途中にある木や岩に触れることで仲間を増やすことが出来ます。
これは「敵の魔法によって木や岩に姿を変えられた味方を元に戻して仲間にする」という設定らしいです。
増えた仲間は主人公の動きにあわせて上下左右に動いてくれるんですが、上手く主人公を操作して仲間を誘導しないと、せっかくの味方が置いてけぼりとなってしまいます。
敵との戦闘はいたって単純で、敵と味方が接触すると即時戦闘開始。
ところがこの戦闘、プレイヤーは戦闘が開始されてしまうと何も手を出すことが出来ません。
通常のゲームでゲームをスタートして最初に出てくる敵は、雑魚中の雑魚キャラです。
一応ボコスカウォーズでも最初に出てくるのは雑魚キャラなんですが、最初の戦闘ですら運が悪いと負けてしまいます。
なんという理不尽さ。
ゲームスタート直後にゲームオーバー。
しかも理由が運が悪いときたもんだ。
当然仲間と敵との戦闘も運任せ。
一応キャラクターには強さがそれぞれ設定してあって、戦いに勝ち続けると成長して強くなる（はず）のですが、いくら騎士が金色（強くなると騎士は金色になる）になろうが敵の雑魚キャラにあっさりと負けてしまうという現象は消えて無くなりません。
当時の小学生の間では「じゃんけんで勝ち負けが決まっている」という噂がまことしやかにささやかれていましたが、あながち的はずれとも思えないほどの負けっぷりです。
実際に戦闘の勝敗がどういう処理をされているのか、プログラムをいっぺん覗いてみたいほどです。
このゲーム攻略の最も大事なコツは「出来るだけ戦わない」ということです。
いかに敵をスルーしつつ味方を増やして前に進むか・・・、ということでどちらかというとパズル的な要素が強いように感じます。
爽快感は全くなく、当時もほとんどネタとして扱われていたタイトルですが、あの独特のフレーズと音楽と難易度の高さが強い印象を与えたゲームです。
確かに一言でクソゲーと言い切れない魅力を持っていますが・・・、こんなもんに5000円もの大金を払わされた日にゃあ、ソフトに正拳突きでも喰らわしたくなる気持ちだってよくわかります。
