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とある魔術の禁書目録

とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)

とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)

  • 作者: 鎌池 和馬
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 文庫




■タイトル
とある魔術の禁書目録(とあるまじゅつのインデックス)

■著者
鎌池和馬(かまちかずま)

■あらすじ
舞台は230万人の住人のうち約8割が学生という学園都市。
脳開発のカリキュラムによって多くの超能力者がごく当たり前のように暮らす中、開発の甲斐無く能力ゼロレベルと判定されたごく普通の学生「上条当麻」には、超能力とは異なる変わった能力があった。
当麻が右手に生まれながら持った、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』と呼ばれる能力は、超能力などの異能の能力ならば何でも打ち消せるという特殊な力だった。
ある日、当麻は部屋のベランダでシスター姿の少女「インデックス」と出会う。
インデックスの口から語られる『魔術』の話を最初のうちは当麻も全く信じていなかったが、インデックスを付け狙う本物の魔術師が現れ事件に巻き込まれていく。
実はその魔術師は単純に敵ではなく・・・。

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「科学技術と超能力」、「オカルトと魔術」
この2つをそれぞれテーマにする物語は多いが、両方が一度にひとつの物語に出てくるのは珍しいです。
さらにはその2つのどちらにも属さず、かつどちらをも無効化する特殊な能力『幻想殺し』を持った主人公というのも面白い。
後のシリーズでもパターン化されているが、理不尽な運命や権力者たちの一方的な横暴にブチ切れた当麻が最後に放つ決めゼリフもこの時点からしっかりと織り込まれています。

この物語(せかい)が、神様(アンタ)の作った奇跡(システム)の通りに動いてるってんなら―――――
―――――まずは、その幻想をぶち殺す!!

かっこいいねぇ~。(今回1度きりならw)

文章の書き方は多少癖があるものの、特別読みづらくなっているわけではないので、スイスイと読み進めることが出来ます。
物語のタイムスパンも数日間の出来事だから、休みの日とかに一気に読むことをおすすめします。

エピローグも完全なるハッピーエンドではなく、ちょっと物悲しい終わり方になっているあたりが好きだなぁ。(←ひねくれ者め)
ただ、1巻目執筆の時点では続きを書く予定があったのかな?
続きを書く予定があるならタイトルは「とある魔術の禁書目録」ではなく「とある魔術の禁書目録1」だったろうし、続きの予定が無いならエピローグの展開やビリビリ娘の立ち位置があまりにも微妙だしな・・・と感じる今日この頃。
ま、あとがきを読む限り「売れなきゃ1巻完結」ってことだったんでしょうね。